雨傘
ミツバチ
夕暮れに
濡れた雨傘がぽつんと一つ
夕陽を浴びて
柔らかなオレンジ色に染まり
沈みゆく太陽を見て
何を思うのか
忘れ去られたかのように
壁に立て掛けられた様子が
どこか寂しげに見えて
自分に重なってしまう
私と一緒だね
言葉の代わりに
ポロポロと落ちる滴は
夕陽に染まって
私の心に沁みていく
自由詩
雨傘
Copyright
ミツバチ
2010-03-18 18:52:43