銀杏倒れる
A-29

  実朝の末期知るなる大銀杏八百年後の雪に折れけり

 夢自体めったに見ないし、まして樹木絡みの夢など、木を相手の仕事をしている割には見たことが無かった。

 それが、今日の未明、倒れる大木の下敷きになりかける夢で目を覚ました。そしてそのことを忘れていた。

 今、鶴岡八幡宮の大銀杏が倒れたと知って、倒木の夢を見たことを思い出した。初心に立ち返り、気を入れて木を相手にせよとのお告げだろうか。

 「吉田宮司はコメントを出せる状況ではない」とのことだ。当然だろう。自分の代で実朝縁の名木を失うとは。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100310-00000008-maip-soci

 写真で観る限り「根切れ倒木」のようだ。自立の限界時期であったのには違いない。死傷者の無かったことが救いか。診断・保全技術の向上に取り組まねばならない。

 それにしても、こうした場合、クローンの育成を考えた方が良いのか悪いのか…。倒れちゃったよねぇ〜と嘆き悲しみ、物の最期を味わうべきかもなぁ。


短歌 銀杏倒れる Copyright A-29 2010-03-10 16:53:58
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