二番目の夜にスクロール
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二番目の器の中で
笑っている子供たち
悠久の久しさは 星と星の小径のように
細く 遠い
それでもきっと声は届く
道を横切れば
そこは尖端
けれども進む
未開の道標を踏みしめ

膨らむ雲母に水をやれば
吹き溜まりの芽が吹雪く
波止場からの声
あさはかな温もりは
ぼくを蹂躙する

声を出すことを禁じられた路地で
色のない芽に
光の筋が
平面の接線を
遠巻きにながれる
その目はまるで飢えた小鳥のように
石の寝床で力なく横たわる
痛みのない安逸
捨て猫のように
怯えを浮かべている

難破した影を
探して
どこまでも いつまでも
回遊を続けるマグロのように
潮の流れを探し
踏みとどまる決意と
去りゆく誘惑に
轢かれてしまえと
母胎は言った

さあさ、さあさ
お悩みはそこまでさ
歌えば踊る 踊ればきっと許される
一番目は終わってしまったよ
二番目に期待さ

さあさ、さあさ
雲海に飲まれぬうちに
いこうじゃないか
クジラが鳴かぬうちに
いこうじゃないか
早くしないと
母さんに追いつかれるよ


自由詩 二番目の夜にスクロール Copyright within 2010-03-10 15:05:38
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