春告草
朧月

雨に濡れて 春告草が咲いている
曲がる枝に 柔軟な想い忍ばせて
静かな雨に 黙って濡れている

真紅の花は 冬の寒さも知っている
過ぎた雪の重さが 想いだと知っている

生まれた地より 流れ流れて
再び空へかえる日まで 
どれだけの想いを含ませたか

雪は想いの結晶
春告草に降りかかり
ひとつになりました

雨に濡れて 春告草が咲いている
光る花に 新たな想い忍ばせて
洗われる空気に 黙って濡れている



自由詩 春告草 Copyright 朧月 2010-03-09 11:02:18
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