僕の世界は、はかなくもくずれた
within

ひらゆらと青いてふが飛んでいる

重なるように紫のてふも飛んでいる

白いのも黄色いのも黒いのも飛んでいる

昏い夜空に交わらないように

自分たちの屈折率を守っている

腐心 乱心 一心不乱

どれもが人間の行為だよ

内側から あふれ出るものに

解体されてゆくオルガン

はちきれる

ぼくは奏でよう

内臓の音楽を

身体を解き放とう

抗わず よじけてよじれて

神経切れても じっとしていられないよ

もうじっとしていられないよ

この身体を空の天蓋に向けて

解体するんだよ

解き放つんだよ

骨から自由になるんだよ

飛び散った内臓に

もう憂いはないんだよ


自由詩 僕の世界は、はかなくもくずれた Copyright within 2010-03-05 17:46:28
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