窓越しの空
RT

僕の背中に羽根はある?
背中に触れて確かめる勇気がない

ここは独房
臆病が足枷
窓越しの空を見上げる

もしかして羽根は折れてる?
広げてみる勇気がない

僕は空想する
窓の向こうに飛び立つ僕を
心地よい
陽のあたる部屋で

いつか飛び立とう
いつかって、いつ?
まだなにかが足りない
なにかって、なに?

反芻してないで
開いてしまえ
窓にかかっているのは
内鍵だけなのだから

ふりかえれば見えたのだ
窓越しの陽の光を浴びる
僕のうしろに
床いっぱいに広がる
大きな翼の影



自由詩 窓越しの空 Copyright RT 2004-09-29 12:31:49
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