ひざし
しべ

胡桃の光をきいたかい
眼球を照らす胞子を
やわらかい言葉の浮かぶ土間を
流れの保たない漆喰に
バウンドし
チリンと匙を叩き
ザクロの茶碗に綿埃のる

加湿器が動いてる
光ってるオレンジの点は
黒い壁を
2月の雲は
テーブルに青い空
その頂を写し取る

瓦屋根を歪んだ西日が駆けてけば
梅の枝だって切りきざむ

そいいえば
ミツバチはどこまで飛んでったのかな


自由詩 ひざし Copyright しべ 2010-02-20 16:51:27
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