ジャンプ
天野茂典

  
 
  カマキリが地球に足をかけている
  130億年の宇宙のいのち
  そんなにもわずかなのか
  カマキリの雄は交尾のあと
  産卵のため
  雌に食われるという
  ちいさないのち
  地球を抜けだせ
  

  膨張する視界の果てへ
  消耗品となるジャンプ台から

  世界へ ジャンプ
 
  せよ


         2004・9・28 


自由詩 ジャンプ Copyright 天野茂典 2004-09-28 18:14:32
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