本当のことを知りたい
瑠王

もし、もしいつか自分が子供を持つことになるのであれば
まずはじめに、土を踏ませてやりたい


親鳥のもとを離れ旋回する羽は
ふわりふわりと人の波に襲われ
海は、海はまだかと
空は、空はまだかと待ち焦がれ
いつしか金魚の餌のように忘れ去られてしまう

手つなぎ鬼のように人型の鎖を増やしても
縛るばかりで何もつくれやしない
実際には会ったこともない人の名前をばかり覚えて
本当に美しい夕暮れなど見たことがあっただろうか
私は知りたい

同じように翻弄されるのであれば
それは、風や雨であってほしい
それは、凍える冬の息吹きであり
生命の同士によるいたずらであってほしい
モルヒネのような固い夢から抜け出して
生きることを知りたい

本当に美しい夕暮れの片隅で
生きながら消えてしまいたい
ドレスは花柄であってほしい
舞踏は裸足で
音楽はその手で
永遠の海原への航海を唄い
君の、君の顔が知りたい

そしてあなた、
土の上を転がることで、あなたの愛を知りたい



彼らの始まりが西に理想郷を求めたように
逢いにいきます 必ず



自由詩 本当のことを知りたい Copyright 瑠王 2010-02-18 13:27:03
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