横断
番田 

嘆きなど持たずして駆ける、自分を失うときー言葉
ふたつの足はひとつだけの存在、電光は解き放つー白色
誰でもないふたつの手、

怒りはーある
若葉をぐいとこね上げていく、
甲斐があったのか、誰も返答を口にしないー鼻孔を開け
頬を辞書の、
潰されていくこと。投げ捨て、スチール缶を踏み潰す、
落下するのか、

ー遮った。
無限。涙を吹きとった、なぜ、
破った、ちぎった、たたまれていった、
娘の腕を縛る。自分の理性を、答えるー演技する、

漂流、
地図、
何を尋ねるー他人。
重量の値に黙る。言葉をもみ消す。


自由詩 横断 Copyright 番田  2010-02-17 01:33:40
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