GONDWANA
寒雪



お前と言い争った夜は
何となく落着かなくて
布団に入って目をつぶっても
まぶたの裏が赤く焼き付いて
ウイスキーを一杯


もう
どうしようもない状態
取り返しもつかない
でも
二人とも
この世で行くところがないから
なんとか取り繕おうと
醜く微笑んでは
胸やけにうんざりする


初めから
そう
出会った初めから
すべて
歴史の必然
二人は太古の大陸
いずれは
ばらばらに別れて
互いの道を進むのだろう


わかっていたことなのに
おれは
お前と仲直りするために
受話器に手を伸ばすのさ


自由詩 GONDWANA Copyright 寒雪 2010-02-15 11:42:53
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