anti
Oz
ニュートンは言う
僕らの足には見えない枷があるのだと
空を飛ぶ鳥にも
鮮やかに実るリンゴにも
水中を進むイルカにも
それはこの地に生きる上での
呪いであり
宿命であり
義務であり
そして
愛であると
僕は
電波の波を通って
火星の裏側で
丸まっている
この足には枷など無く
あからさまな自由が目の前に転がっている
古典的な夢が
一つの頭脳に暴かれた時
アメーバ状の想像が
その空白を埋める
更地の上
獰猛な風が吹きすさび
塵芥は幻の街へと追いやられてしまう
自由詩
anti
Copyright
Oz
2010-02-13 23:38:14