祈り
ルナ

雪国の町は空気も凍る
重い空の下
ねぇ
あなたは凍えていませんか?

秋の日の柔らかな日だまりの中で
産まれたばかりの私を
あなた
そっと抱きしめてくれた
それが暖かで
それが安らぎで
とても心地よかった

何が正しくて
何が間違いなのか
それは誰が決めることなのか
答えを探し迷い彷徨うあなたに
ちっぽけな私は何もできないけれど

もしも
祈りが届くのならば
私があなたを抱きしめたい
あの日あなたが私にくれた温もりを
今度は私が与えたい

どんなに寒くても
凍えそうでも
あなたは独りじゃないよ
それを
あなたに伝えたいから




自由詩 祈り Copyright ルナ 2010-02-08 15:15:48
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