赤いプラネタリウム
岡崎師

蝉時雨の光。七色の雨が降り注ぐ街にて、潜水艦が飛行する夜。
寝静まった住人が起きだし、徘徊する街にて。夢を壊さないようにぼくらは
足音を立てずにこっそり歩き続けた。赤い風船が飛ぶ、夜。
窓から窓にレースが飾られ、星から星には花が連なる。
蝉時雨の夜。八色目の色を探す旅路にて、潜水艦が飛来する光。


自由詩 赤いプラネタリウム Copyright 岡崎師 2010-02-07 17:15:12
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淡い虹が架かって、雨が降る。景色は煙って、降ってゆく夕暮。