『こころ』〜『何をいまさら』
真島正人

君と僕はずっと
一緒に育ってきたから
君はいまだ僕のことを
幼い頃の
あの何も知らないバカだと思い込んでいる
10年前は僕もバカだった、君もバカだった
同じぐらいかないいや
君のほうが少し賢かったねそれは認めるよ
でもあれから君はあまり大人の心を獲得できずにいて
僕は一方で悩みつづけた
僕は口先ではバカなことをいうよ
でも本当はそうじゃないんだ
今は僕には君が
とてもとても幼く見える
君は
何が真実かわからずに格好のいいことをいう人のことを信じ
君のそばにいた人たちの言葉を信用しない
君は平気で隠れて友達を売るけれど
みんなそれを知っていて注意しないだけなんだ
そのことを知っている?
僕はすごく悲しい
君が僕よりも
他の人を簡単に信用することが
君はよく考えるだけの経験が足りないんだよ
だって、他人の言葉が
誰を守ったり誰を得させたりするのかを
全然考えていないんだもの
君が信用する人のいう言葉の意味をよく考えてご覧
本当に正しい人が
自分の保身を考えたり
他人の友達を騙せというだろうか?
そんな簡単なことさえも君はもう
判断が出来なくなっているんだね
君は
長い本を読むことが出来ない
君は
それができないのに、人の言葉を吟味する力があると
言い張るんだね
悲しいよ
僕は君を裏切らない
裏切らない
僕はたくさんの馬鹿げたこと、得をしないこと、無意味なことを口にするけれど
僕は
自分が得をしないようにそうしてるんだ
そんな人間を信用することを
君に知ってほしいのさ



何をいまさらおっしゃられるのか知らないが
岩は岩です石は石
ここの空には二人がいます
鳥の二人は仲良し鳥で
互いの肉を食べています
空は快晴いうことなし
初夏のにおいは気持ちがいい
僕は夕立おしっこでして
ここまでの皿を舐めまわします


自由詩 『こころ』〜『何をいまさら』 Copyright 真島正人 2010-02-06 02:06:01
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