子供の頃は
短角牛

振り返れば忘れ物

前を向いても忘れ物

そこかしこに何かを落としてきてる気がしてしまう

あぁ 子供の頃は

母の手を握って歩けばよかったのに

あぁ 子供の頃は

歩きつかれたら大きな背中で寝れたのに


抜けるような青空を見上げて

こんな日はピクニックに行きたいなんていつも思う

いつからいけなくなったんだろう

行けるときなどあったのだろう?

あぁ 子供の頃は

弁当もって走ればよかった

あぁ 子供の頃は

6時までに帰れば何でもよかった


いつか 僕は本当の大人になる

いつか 僕は君に出会う

君が子供でいられるように

僕がちゃんと大人になる

あぁ 子供の頃は 

「大人になりたい」 そう思ってた

あぁ 子供の頃は

守られてるとは思えなかった

あぁ 子供の頃は

夢が夢でありすぎて泣いた

あぁ 子供の頃は

夢を夢としか語れなかった

少しだけ大人になって

僕はお金を稼ぐよ

僕はやり方を学ぶよ

チャンスさえあればなんて台詞もはくよ

社会の仕組みを語ってみるよ

あぁ子供の頃は

楽ではないけどふわふわしてた

あぁ大人になって

命の重さを感じ始めた

現実はそんなに悪いもんじゃない

汚くてもそれは悪じゃない

守ってくれる人が死んで

守ることの意味を知れるんだ。


自由詩 子供の頃は Copyright 短角牛 2010-02-05 01:27:45
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