あかい花
石瀬琳々
あかい花、血の滲みただかなしくて
唇ぬすみ逃げる夕焼け
あかい花、きれいだねってつぶやいた
水に落ちればいつか見た夢
あかい花、口にしたなら消えてゆく
ならば塞いで意味など知らず
あかい花、夕べのように燃えている
焼け焦げてなおこころを
抱
(
いだ
)
く
あかい花、いついつまでもと願った
いつになったら忘れられる恋
短歌
あかい花
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石瀬琳々
2010-02-04 13:34:04
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薊道