木の幹に守られた樹上の猿みたいな生活が必要だ
フミタケ
腹が立ちすぎて鬱
揚げ足ばかりとられて、
見過ごされてる形のないもの
つぶされていくものの多さ
自分以外の人のことでも
木の幹に守られた樹上の猿みたいな
生活が必要だ
言葉の意味にかかり切りになって
うまくいくこともいかなくなるバカな光景
今日のところはナンセンスに韻を踏むとか
ギターをひく事に専念してた方がいい
誰にも気付かれない場所でそうしていた方がいい
何がおこっているか分からず
電車にゆられる家畜の群れ
「やりたいこと」という嘘が
お前を疲れさせる
まがい物の恋人が
女を疲れさせる
まっすぐそこへいくためには
(くれぐれもまっすぐが大事)
深夜零時を過ぎるのを待ち
マンホールをあけて
降りていかなくちゃいけない
とても壊れやすいものを
誰かに駄目にされないように
まるで窃盗犯か、密猟者のように
気配を消して地下をすすまなきゃいけない
「寂しい」とか「虚しい」とか言わず
絶叫をぬりたくった舌を
その耳に直接突っ込んで舐めあげる
海へでる頃に
小さな太陽の温度が
まぎれもなく感じられるように
その温度がくれる力があれば
他に何が必要なんだろう
たくさんのことを見ていくのは
たったひとつに出会うために