かごめ
仁惰国堕絵師

自由な世界を泳ぐ君 鋼の心を持っている
君はいつでも籠の外
自由な世界を妬む僕 鋼の鎧を持っている
僕は未だに籠の中

かごめかごめ 籠の外の君は
僕の瞳にどう映る?
かごめかごめ 籠の中の僕は
君の瞳にどう映る?

六芒星のすきまから 無邪気な僕は手を伸ばす
掴んだ君の白い首
君は翼をばたつかせ 逃れようにも放たれず
泣いて入るは籠の中

かごめかごめ 籠の中の君は
僕の瞳にどう映る?
かごめかごめ 籠の中の僕は
君の瞳にどう映る?

”愛しているよ”と髪を撫で 苦い毒でも舐り取る
繋ぎとめるは僕のため
翼千切り手足を枷せても 君の瞳の行く先は
遙か故郷の籠の外

かごめかごめ 籠の中の君は
僕の瞳にどう映る?
かごめかごめ 籠の中の僕は
君の瞳にどう映る?

かごめかごめ 籠の中の僕が
君の身体を弄ぶ
かごめかごめ 籠の中の僕は
君の瞳に映らない

決して、決して
決して、映らない


自由詩 かごめ Copyright 仁惰国堕絵師 2010-01-18 12:16:25
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