Re: 先   日 は
あすくれかおす

稚児みたくみるみる泣いてすぐ笑うきょうもお空は赤くて青い


甘いのが商売なのよべっべつにあんたのためのいちごなんかじゃ


如何様に甘える猫もなぎ払いお前の布団にもぐる試練だ


日曜は暴れる(フワフワしてたのに)海月をやめて歩く改札


諦めるたんびにオリーブあらわれるポパイのほうれん草的未来


ときどきは遊ぶ世界が全力でぼくらを滅ぼす悪いやつでも


みみずでも愛想笑いはできますし無理して笑う君も好きです


あみだくじ例えば俺の横棒をお前が無視して通らなくても


二重飛び縄跳びが打つ冬の足アブノーマルに子ども開眼


会いたいと相対してる揮発する昨日の雨を凍らせる夜


空模様ゆっくり描く絵描きたち下北沢の駅前は雪


みずあめをアンドロメダだと思ってた「色が?形が?」思い出せない


「歯の裏に暗証番号書いてるよ」あれからお前の口が気になる


あそこにはあそこの事情があるがゆえ下手に触れたりしないのである


金星と耳と吐く息が燃えている。ぜんぶさわれる。朝焼けの冬。


どうしてもあいあい傘がしたいので護摩で雨乞いしてる浅草


「あまのじゃく風にサイケなメロテクノ」書いてるお前も辛いねきっと


海女さんよ二兎を追え的世界初iPod機能搭載耳栓


アルマジロ・アロマテラピスト・トラピスト・スピー・スピー(これ眠るの呪文)


アカフンと/akufen間違いましたなう。クラシック・パンツ/エレクトロニカ


赤ちゃんと僕と小鳥とミラクルトイレみんな違ってみんないいけど


(アマリリス→剛毛で悩む女の子。たいへん貧しい。買えないリンス)


ジョジョ一部二部三部四部五部六部あなたとわたしのための本棚


「あのさー」を早合点して押し倒し有無を言わさず父母になる夢


在るだけでいいのだ俺はと言いながらどうしてわたしとエッチしたいの


アタックを撒いて街中を冬にして驚きの白さ見せるおしごと


いつまでも(眠る。そばにいる。眼球を触る。やさしげに)足音がする


ありそうでなかった答えを用意する以前にそもそも問いはどこにも


あったかいいずれ平仮名になるとして今はよそ行きの服で固めて


あいことば:開けばいいけど開いたら開いたなりに大変よ ごま






赤かった甘かったんだ、私たち。つぶつぶと泣いた日々。ありがとう。


短歌 Re: 先   日 は Copyright あすくれかおす 2010-01-15 07:30:28
notebook Home 戻る