子どもたち
ma_non_troppo

裸の木々さながら
その身のうちに予感を眠らせ
ただそのときを待つ
 
兆しを感じながら
すべての夜に息をひそませ
夢の無名に暮らす
 
子どもたちよ
 
やがてお前たちの野に
言葉が芽吹くだろう
詩のように 音楽のように
 
そうして空と海とは分かたれ
世界に名が生まれた
 
さあ 時間だ
 
あめ玉を転がすように
舌先で意味とあそべ
 
行間を旅するように
大声で風とうたえ
 
命揺れる
子どもたちよ


自由詩 子どもたち Copyright ma_non_troppo 2010-01-13 21:48:05
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