地球の輪
朧月

上には上があるという
横には横があることを
だれもちゃんとはわかってない

並ぶってことは重要だ
生きることを認めることだ
同じ地球の同じ場所に
並んで生きるということだ

上には上があることを
必ずも意識しなくていい
下には下があることも
忘れてしまったっていい

だけど横には横があることを
決してわすれてはいけないよ
一つ飛ばしにみてゆくことは
絶対できないことだから

自分の腕をすぐ横にだしてみれば
ぶつかって 横の人の手にふれる
ふれた手から その人の体温伝わり感じてく
地球の温度と同じぐらいの
あったかさを感じるよ

横には横のよさがあり
そのまた横にも よさがあり
そうやって一周まわったら
まあるい地球の輪になった



自由詩 地球の輪 Copyright 朧月 2010-01-10 20:27:51
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