風のなかを歩いている
吉岡ペペロ

風のなかを歩いている

雑踏とおなじくらい孤独だった

見えないところで会話を重ねた

愛は合法的な欲望だ

許された者たちの欲望だ

性の痛みや快楽とおなじくらい

傍観者が風のなかを歩いている

風のなかを歩いている


自由詩 風のなかを歩いている Copyright 吉岡ペペロ 2010-01-10 15:08:44
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