間近で見ると
吉岡ペペロ

妄想をやさしくふくらませて

勝手にせつなくなろうとした

なにかを突破しようとした

きみの一言一句を推理する

ぼくはひとりの探偵だった

欲望に

肯定的な推理だけをした

ぜんぶ吐き出してしまいたかった

あらゆる白は

間近で見ると白ではない

雪も

精液も


自由詩 間近で見ると Copyright 吉岡ペペロ 2010-01-09 04:57:24
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