マリアへの願い
りょう

言葉足らずだと
「何言ってるか分からないよ」と
柔らかくなる目と真っ直ぐな背中を

変なことを言うと
「え、どういうこと?」と
上がる眉毛とかしげる首を

夕日がきれいというと
「ほんとだね」と
一緒に見てくれる横顔を

かわいいと思いました

僕が消えかけそうになってから
言葉足らずでも
変なことを言っても
心配して無理に
僕を分かろうとしている気がします
どうか笑っていてください

戻るまでの僕の願いは
今まで書いた詩が
クイズのようにあなたを楽しませ
時間を忘れてくれることです
そして
困らせたことを許してください

また一瞬の出会いが積み重なり
景色に色と音が戻る日を
楽しみにしています
では失礼します


自由詩 マリアへの願い Copyright りょう 2010-01-06 09:11:34
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