太陽
馬野ミキ

清掃のアルバイトをしながら
陽射しに当たりすぎると疲れるのはなぜだろうとふと思ったとき
太陽は
すべての生命から養分を吸い取って存在しているのかも知れないと閃いた
光のような触手を俺たちに伸ばす
だからあんなふうに既知外のように
宇宙を回転しながら燃えていられるのだろう
すべての生命が死に絶えたとき
太陽も死ぬのかもしれない
彼は照らしたがっている
彼が生きるために。


自由詩 太陽 Copyright 馬野ミキ 2009-12-31 04:47:55
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