朝と夜のあいだ
七波

息の続かない夜更け 知らないひとの肩越しに見るアップライト


運命を信じるとか信じないとかはいいから今すぐ抱いてよ


背中からあいしてほしい つまさきからからだは冷たくなってゆく


追い詰められても世界中の誰も助けてくれない午前三時


右手に足をすべらせる夜明けまえ 左手が君をさがしている


世界中どこにいてもねむれなくて 夜と朝のあいだでただよう


君はただまっすぐにみていて この口笛のうちわけは知らなくていい


短歌 朝と夜のあいだ Copyright 七波 2009-12-25 18:18:09
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