暖かな白
黒乃 桜
私の手は冷たいの
冷え症なのかもしれないわ
でも
心がそうなのかもしれないわ
だから私は手袋を買ったの
暖かい色にしてみたの
でも
ちっとも暖かくならないの
私を呼んでいるのは 何
偉ぶってる運命さま?
私が触れているのは どれ
挨拶がわりの鏡置き場
私の手は冷たいの
私の体も冷たいの
でも
誰も暖めてくれないわ
だから私は知らないの
だから私は冷たいの
それでも必死に擦り合わせる
私の頬を伝う雨
それは柔らかなぬくもり
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想撮空間。