望みは儚いもので。
Izm


息を吐くと
白い揺らめきが目の前に生まれ
灰色に少し混じる冬の匂いを
肺へ入れる。


心に溜め込んだ
あの日々の想いとか
全て白い揺らめきへ込めて
吐き出したなら

わたしは
冷えた命を手に入れて
また 暖めてゆくのかもしれない
けれど。


消せない傷は 冷たさに震え
数々の微笑みが揺らす。


青空を塞ぎ
今日を終わろう。


自由詩 望みは儚いもので。 Copyright Izm 2009-12-17 08:04:47
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