未来を信じたい
朧月

なんで愛されないといけないの?
そうきいた少年は歩きながら振り向いた
なんでなんだろうね
おとうさんはよそ見しながらこたえた

なんで愛さないといけないの?
そうきいた少女は走っていってしまった
なんででもよ
そういったおかあさんは必死だった

あたりまえの風景が
あたりまえじゃなくなるなんて
だれも思わなかった

横断歩道さえ渡れば
危険なんてないと信じていた
おりた場所がもとの場所じゃないなんて
だれにもわからなかった

地平線を眺め続けた
向こう側に夢があると期待してた
同じような風景になじんだ
だれかの涙があると
どこかでは感じながら

揺れる木々に願いをかけた
愛も夢も期待も あのこの手も
なにひとつ失くすことのない
未来を維持したいと

今の僕にできることは
もってるゴミを捨てないことだけ

空を保存しよう
この青い空のままで
この川を流れるまま
ずっと見守り続けよう

変わったっていいんだ
変わらなくていいんだ

僕らの力が
ありみたいに小さくても
繋ぎ合わせて
おくり続けて
それを受け取った
少年と少女は
手を繋いで みつめあって
未来にむかって歩き続けてくれるなら




自由詩 未来を信じたい Copyright 朧月 2009-12-16 20:15:42
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