さようならとさようならの隙間
瀬崎 虎彦

はなさきみだれてのにはるのかぜ
ふるふるとそよぐこのはのかなでるおと
こころふるえてみずうみのうえてをやすめ
きんいろとぎんいろとそしてほんのすこしきいろも

星が流れるたびに涙光り
路面が輝いている
コートの襟をしっかり立てて
泣かない気持ちで歩いていく

その人の心に
光よ そそげ ふりそそげ
影に食い殺されぬように

その人の未来に
光よ そそげ ふりそそげ
さようならとさようならの隙間で


自由詩  さようならとさようならの隙間 Copyright 瀬崎 虎彦 2009-12-11 11:03:30
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