言えないゴミの日
朧月
月に一回の
言えないゴミの日に
たまったゴミを捨てている
心の隅の折り返しの
袋をひらいて捨てている
言えないゴミをだしたとき
決まって雨が降ってくる
想いが空に逃げるから
雨になって殴ってくる
言えないゴミを捨てにくる
人の背中はふくれてる
まるで罪によって曲がったように
同じ姿で捨てにくる
言えないゴミをだしたから
心の袋はからになる
軽い心で眺めてる
オレンジ色の紅葉のうねりが
枯れた心に染みてくる
自由詩
言えないゴミの日
Copyright
朧月
2009-12-11 10:36:20
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