君のための唄。
aokage
アナタの瞳は潰され
その傷口からは血の涙が零れる
四肢を支える腱すら失って
何もかもを亡くしたアナタは捕らえられてしまった
その目はもう何も映さない
その足はもう立ち上がる事もない
その心はもう
暖かい光に触れる事はないのだろう
それでもボクは
キミを抱き続けるよ
喩え此の身が朽ち果てようとも
譬え世界が滅んでも
キミを抱き締め唄うんだ
さぁ 共に終焉を
消えゆく世界に 言霊を
愛していましたと 高らかに
憎んでいましたと 地を這って
アナタの御霊は尊くて
どこまでも清らかに薄れてく
嗚呼 此の声は届くかな
消滅し給う世界へと
去りゆくキミの背中へと
どうか、どうか、
此の胸に残るアナタの姿が
消え失せてしまう事の無いように
ボクはいつまでも謳い続けよう
醜い世界が産んだ
美しい君の、生き様を。