終わらない夢
敬語


変化のない日常はとてもとても退屈で、とてもとても詰まらない。

しかし、僕はそんな日常を繰り返す。
文句も言わず、愚痴も零さず。

だって、これが僕の人生だから。


ただ、生きているという気もしないし、生きていこうという気もしない。

おそらく、僕には「生」に対する執着心がないのだろう。

だからといって死なないのは、死ぬのが怖いから。
ただそれだけ。



臆病な僕は何も感じず、何も考えず、ただただ生きていく。


変化のない日常を。

退屈な人生を。


繰り返しながら、

繰り返しながら。



その命尽きるまで。








嗚呼、終わらない夢を見ているのは君の方ではなく、僕の方かもしれない。






自由詩 終わらない夢 Copyright 敬語 2009-12-09 12:35:57
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