整合的不整合
snowworks


夜明けの蒼い薄雲へ吸い込まれていくタバコの煙

煙の粒子はどれだけの細かいのだろう

どれだけ軽いのだろう

どうして上へ向かっていくのだろう

疑問が疑問を呼び 

しかし

その思考自体に意味があるのか考え、

?思考自体に意味があるか考えることは思考のスタート地点の正当性を証明する必要があるのではないか?
?思考自体は考えることで得られるメリットを考えているのだろうか?
?思考はやはり僕という人間の産物であるから僕が思考を支配しているのだろうか? 

煙に対して思考する必要は最初からないだろう

とりあえずそんな立場にたってみる

人間には何らかの立場が必要だと無理に肯定しながら

大体煙の粒子の細かさを推定するだけの物理的・化学的知識が自分に欠いているのだろうし

蒼い空に吸い込まれていく

9時間もたっぷり睡眠をとった僕には

思考の対象が必要なだけかもしれない

つまり対象が僕の注意を喚起させるのではなく

僕は思考する存在として

独立しており

自意識は0.5mあとから追いかけるだけ

煙は薄暗く光る雲の一部になっていき

煙と雲の境界はどこなんだろう

そもそもなぜタバコに火をつける必要があったのか

必然と偶然の違いは何か

偶然火をつけたのか

これは運命だったのか

必然と偶然の違いはおそらく人間のなかにしかないだろうが

なぜ理由ばかり考えるのか

考えることを中止するわけにはいかないのか

吸い殻を捨てる場所がないことの

理由まで考えていると

朝日が顔を出しそうだし

本当は漂っているだけだと思う

煙と同じで

自分が


自由詩 整合的不整合 Copyright snowworks 2009-12-07 07:26:18
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