冬を告ぐ
智哉

冬だ
風が頬に当たるとピリリと痛み
後に唇までピリッと割れて痛む
それが冬だ
外壁をピカピカしたライトで飾るお家は
電気代など気にしなくて良いお家だよと
独り言を言いながら肉まんで暖を取る
そんな冬だ
炬燵でずっと寝ているのに
お腹だけはすいて餅が美味しく感じられる
隙あらばチョコレートまで手が伸びる
着膨れではなく身体が膨れる
それもまた冬だ


何度こんな冬を過ごすか分からないが
今年も冬が来たね
って毎年僕に告げていて欲しいんだ


自由詩 冬を告ぐ Copyright 智哉 2009-12-07 00:29:54
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