濡れた足で汚してしまうとしても
kauzak

濡れた足で汚してしまうとしても
恐れることはないはず
そう信じたくて
貴方に話しかけようとする

はじけてしまう言葉を
ただ見送る
見送り続ける

君の後ろ姿など目に焼き付けるものか
つないでいた手を放したとして
それを悲しいことと決めつけて救われようとする

君を想っているふりをして
漂っている
君を忘れようとして

夜の国道を流していくあてなどあるものか
辿り着くべき理想も見失ったから
薄明かりの中で立ち止まる

 ※連なるだけの言葉シリーズ


自由詩 濡れた足で汚してしまうとしても Copyright kauzak 2009-12-05 22:32:03
notebook Home 戻る