冬以外
れつら


確かにchiにあしをつけずにきたのに
髪の毛をkaくのに取り掛かった途端に彼女nanoだった

(ローマ字部分はダブルミーニングであって音声上の問題
 ローマ人がローマ字を使わな「かった」ように/使わな「い」(?)ように

  (想像上のいきものは生きる
   斜め上などではない
   想像下を生きる))

開ききると窓にせよ釦にせよ風で冬だった
凪いで凪いで凪いで凪いでけれどもそこから先は冬
だから僕が冬以外
着替のないクローゼットも
            (ないということでは冬だしー
            (ていうかいつのまにかCD終わった
              (いいや終わったのは時間
              (終わったというのに再生する音楽
ほだしてゆくな、情よ。今日という日に対してあまりにも保存性が
高すぎるではないか?いくら朽ちるとはいうものの何万回も流れる
ポリカーボネイト、あるいはもっとデジタれ。デジタっていけよ。
気持ち乗せるな、寿司ネタのように甘く解けるな。冬のばあい、
煮凍ってしまう肉汁のように数日もほっとかれたならば。
それも冬の一分とkasukanikasuかすかに、かす、粕、蟹、食べたい。
甘い海の殻、皮、削ぎ、、割り。

とりま、
冷蔵庫はまだ冷たいし
なんでかっていうと冬以外
中身なんて全部持たんけど考えるからいちおう(ぶーん云うてる
え、ぜんぶ、ぜんぶ持たんよそんなもん
持つわけない



自由詩 冬以外 Copyright れつら 2009-12-05 18:00:54
notebook Home 戻る