くろよ
終
スゥ…と 落ちていく白い水滴が
真黒に輝くつぶらな瞳を際立たせ
ままの風景を描いていた
寝転びじゃれる三毛をたぶらかしながら
満月が黒い影を足元に落とす
冬の大三角形の真ん中を右手に荷車を引いて立ちすくむ
キュゥ… として充たされた空腹
自由詩
くろよ
Copyright
終
2009-12-03 00:56:49