生きていること
いのせんと


誰にも気づかれずに消えてしまいたい

夜に

股の間から流れ出た赤い血が

生々しく 生きている女である

証だとでも言うのか

あぁ、誰か

誰か

声にならない音を

聞いてくれないか

誰か、誰か

今すぐ

強く抱きしめておくれよ

怖くて、堪らない

堪らないのだよ

誰か・・・








自由詩 生きていること Copyright いのせんと 2009-12-02 01:12:01
notebook Home 戻る  過去 未来