愛さない同士
朧月

愛しているよと囁いて
愛していないと言われたの
不思議な気分になったけど
同じ夜には泣けないわ

尖った月に照らされた
私の気持ちは隠された

待っていたのとつぶやいて
あいたくないと言われたの
悲しい気持ちになったけど
慣れた心は冷えないわ

ビールをついでくれたから
切れるナイフはしまったの

なにも言わない
それでも酌み交わすカウンター
向かい合わせじゃないけれど

わかってる わかってない
しらない  それでも
同じ道を帰る今夜は
さらりと歩く 鼻歌はでないけれど


自由詩 愛さない同士 Copyright 朧月 2009-12-01 21:27:42
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