きりんタクシー
たもつ


よんどころない事情があって
きりんはタクシーに乗ろうとするけれど
長い首がひっかかり
ああしたり、こうしたりしても
乗ることができない

もうどうしようもないから
きりんが運転手のおじさんをおんぶして
走ることになった

きりんはどこか納得のいかない様子
時々長い首を傾げたりする
運転手のおじさんはそんなことより
ゆうべできた口内炎が気になって仕方がない




自由詩 きりんタクシー Copyright たもつ 2003-10-03 12:50:35
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