天使なのかもしれない
朧月

軽蔑の光を灯して
人は彼女をみるのだ
知恵が足りない子だという
足し算 引き算はできない彼女は
人のために泣くことができるのに

ずるい笑みを浮かべて
また騙そうとするだれもかれも
だが
彼女はそんなあなたの肩をそっとたたく
元気でね と

なにがあればいいのか
なにができればいいのか
人間の価値ってなんだ

社会的弱者?
彼女は
私のことを心配し 励まし
そして
なにも知らず真っ直ぐに見つめる
いつでも 同じ 笑みをたたえたままで



自由詩 天使なのかもしれない Copyright 朧月 2009-11-22 21:28:25
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