見知らぬ耳鳴り
帯貝似白

白髪の老人、
升目を泳ぐ蛙、魚
気色が悪い浪人豊満な子ども
灰が空から降ってくる青い透明な海に

リンパ腺に涙腺に汗腺
さっきまで暖かいのが寒くなり
冷えた目玉をもう一度溶かして眠る
今日も一日頑張ろうと上司
アマゾンのナマズがサンショウウオに変わる夢を見たらしい




そして遂に破った軌跡
くずにんげんだとlaughされたいらしい
道路の真ん中に生えた汚い白黴
加味された昼食をゴミ箱にすてる
トンネルを抜けたらそこには何も無い
不味そうなキノコがぞろぞろ集まって列に並ぶのを
いい年してぬいぐるみ持った女がギラリと見ていた
。。


「腹が減ったらお前を食え」

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自由詩 見知らぬ耳鳴り Copyright 帯貝似白 2009-11-21 00:48:45
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