謝謝
愛心
唇の上で小さく呟く
『好き』
困ったように
苦笑う
『ありがとう』
何度 こんな言葉を掛け合っただろう
ね 一言言っていいかな?
優しい君に 温かな君に 愛しい君に
『お願いだから 優しくしないで』
期待して 報われなくて 我慢できなくて 襲うよ?
恋する者の目は盲目 心は野生 嘗めないで
『弱点を教えてあげる』
『首 耳 唇』
『そして すべて』
触れて 壊して 感じさせて
君が思ってるほど【いいこ】じゃないんだ
期待させて ごめんね
純情な
顔はもう見えない
謝っても意味ない
分かってるからこそ 何度でも呟く
『ごめんね』『謝らないで』
『ごめんね』『分かってるから』
何度呟いても どうしようもない
それくらい それくらい それくらい
ああ 目の前が歪む
この思い 嘘じゃないんだ
『君を好きになって ごめんね』
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創書日和。