命の灯と、小さな灯の葛藤。
aokage
無数の命の灯が
煌めき、瞬き
生まれては、消えてゆく。
それら一つ一つに想いは在って、
それら一つ一つに望みが有る。
愛されたいだとか、認められたいだとか、
そんな事は、どうでも良くて。
只、『自分』という存在を、
生かす為だけに、生きる。
それぞれの生きる道は、
「誰かの為になる事」だったり、
「愛おしい存在を守る為」だったりするのだけれど、
それすら、『自分』という存在を固持する方法でしかないのだ。
そして、そんな生き物が、
この星を覆っている。
『自分』を崩さずにいられる場所を探しながら。
『自分』を偽らずにいられる距離を探しながら。
『己』を護る為に『他人』と戦い、
『己』が生きる為に、『命』を奪う。
それは必然で。
『生きる』とは、そういう事。
だけど、私の中には、
「他の命を搾取し永らえる己の存在など、不要なモノ」なのだと、
この世の摂理に不快感を覚える自分がいる。
「自分以外何者かの未来を奪ってまで、生きる価値のある人間なのか」と、
己の存在すら、信じられない自分がいる。
自分自身が今生きている意味も、
見出す事の出来ない己の未来も、
信じる事は、出来ないのだ。