お使い花びら
朧月

飛んできた花びらはお使いの途中
なんて書いてあるかは
太陽次第
掴んだって無駄だよ
ほら
もう
見えない

レモンソーダみたいな恋はもう ない
泡が綺麗だね
君が そう言った

自転車の後ろには
だれが乗るの
聞こうとして
叩いた腕はすり抜けていった

地面に書いた文字は
雨に濡れて
知らなくていい部分を残して消えてしまった

夜に探す貴方の影はどこにもなくて
懐かしさと 悲しさの匂いがしてる

そんな夜 更けた 
だれかの部屋で眠るの 貴方?
私は一人携帯を押す

全部 夢?
昼間から始まって夜で終る

あなたとの始まりも
あなたとの終わりも
このヒフはもう曖昧にしてしまったから

花びらにかいたあなたへの手紙を
あなたがよむ前にはやく 掴まえないと





自由詩 お使い花びら Copyright 朧月 2009-11-10 22:32:28
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