【記憶の暗号】
つむじまがり
君は泣いていた
僕は泣いていなかった
君はうつむいていた
僕はうつむいていなかった
君は最後の言葉を探していた
僕は行き過ぎる電車の車両番号を眺めていた
モハ クハ サハ クハ サハ モハ・・・
それらの不思議な暗号をずっと眺めていた
最後の言葉は忘れてしまった
憶えているのはモハ クハ サハ
それは記憶の暗号
それは いつまでも有効な あなたへの暗号
自由詩
【記憶の暗号】
Copyright
つむじまがり
2009-11-05 12:05:54