性別不明
伽茶

薔薇の香りに囲まれたくなった

私は女だと催眠を掛け直したかったが

どうにもこうにも女らしさは欠けるらしい

性別だけで女というだけで

思考回路は男と変わりはないのだろうか

胸だけ凝視する男に何が分かるのだろう…

頭の中では己の指をゆっくり這わせ

あどけなく私が喘ぐ姿しかない

期待を裏切ってみると

ツンデレと言われ

男の狩猟本能をくすぐるらしい

何だか世の中よくわからないが

私の頭もよく分からない

寂しいのに

あーでもないこーでもないなんて言ってる間に

旬は過ぎる

いや…

過ぎたな

男ばかり攻めてる感じだが

この服の下に隠したおなかは犯罪に等しくはないのか?

軽犯罪どころの騒ぎじゃないな…

ごめんなさいじゃ済まされやしない

真夜中に考えるには深刻過ぎる


あぁ…

くだらない夜更かしをしてしまった


いつになったら女らしさは出るんだ…


君は何で私を好きなのだろう…


自由詩 性別不明 Copyright 伽茶 2009-11-05 03:24:35
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