北米版『北の宿』か Joni Mitchell & James Taylor - A Case Of...
A-29

高校生時代の友人と三十年ぶりに連絡を取るようになり、MLで音楽談義などするようになった。

ジョニ・ミッチェルを聴けという。ツェッペリン、パープル、クイーンが好きなやつだっただけに、その変貌ぶりが可笑しい。

僕にしてもジョニ・ミッチェルなんて聴くのは生まれてはじめて。A Case Of You、さっそく歌詞を吟味する。

北米版『北の宿』じゃないか。相互に曲調、湿度、何もかもかけ離れてはいるけれど、「♪女心の未練でしょうか〜」という点で両者は同じ土俵に立っている。

北極星のようにぶれることがなく、男がうんざりするほど頑ななくせに、その自覚のない女…。たしかにそういう女性は少なくない。

北米と極東。かたやコースターの裏に男の似顔絵を描きながら飲んだくれ、かたや着てはもらえぬセーターを編む…。

女の道よなぜ険し〜てか。


散文(批評随筆小説等) 北米版『北の宿』か Joni Mitchell & James Taylor - A Case Of... Copyright A-29 2009-11-01 21:15:26
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